アライアンス概要

ご挨拶


多様な研究者の連携で社会課題へチャレンジ

 

アライアンス本部⻑東北⼤学多元物質科学研究所⻑ 福山 博之  FUKUYAMA, Hiroyuki

日本を縦断する5つの研究所ネットワーク連携活動の第3期の活動(第1期:2010-2015, 第2期:2016-2021)が、2022年4月より「と知と物質で未来を創るクロスオーバーアライアンス」(東北大学多元物質科学研究所が本部)として、スタートし2年が経過しました。クロスオーバーアライアンスでは、研究向上を目指した組織改革の一環としてCORE²協働センターを東北大学多元物質科学研究所内に設置し、運営には専任の教員がアライアンス事業を推進しています。引き続き CORE²協働センターが中心となり、5研究所の個性を活かしつつ、大学間連携組織ならではのオリジナリティある研究活動を目指します。

アライアンス事業は、5研究所内の「人材・装置・場所のシェアリング」を特徴とし、21世紀において安全安心で質の高い生活を可能とする社会の実現に向けた取り組みを行っています。進行中の3つの課題解決型プロジェクトとして、1)エレクトロニクス 物質・デバイス(G1)、2)環境エネルギー 物質・デバイス・プロセス(G2)、3)生命機能 物質・デバイス・システム(G3)を戦略的に設定し、研究所横断型の共同研究を推進しています。上記 G1~G3グループに加えて、2022年4月より、4)情報・数理・人工知能に関するグループ(GC)を設置し、各グループ間のクロスオーバーによる社会課題解決に向けた取り組みを実施しています。

2024年4月からは、CORE²協働センター内の組織を再編するとともに、新たに①社会課題解決に向けた課題設定型プログラムの設定、②産学連携に向けた取組、③産学連携のプラットフォームの構築、④社会課題解決等のための自己財源の確保、⑤ボトムアップ型の研究成果の社会還元等を行うために、東京工業大学研究院化生研内に「アライアンス東京サテライト」を設置し、2名の専任教員を増員配置し、400名に及ぶ教員の研究をサポート可能な体制でアライアンス事業を推進します。

このような5つの国立大学法人の研究所が、各々の得意分野で相互に連携・ネットワークを組み相補的・協力的な体制を築き上げる、大掛かりな共同研究拠点およびクロスオーバーアライアンス事業は他に類がなく、安全安心で質の高い生活を実現する社会の実現に大きく寄与すると期待されます。

アライアンス事業では、拠点構成研究所の研究力強化、国内外の研究者コミュニティ全体の活性化、未来志向でチャレンジングな研究に対する支援のみならず、新たな産学連携に向けた取組も推進致します。研究の多様性を尊重し、可能性にあふれる研究を積極的に応援して参ります。国内外の多くの研究者が本アライアンス事業を活用し、研究活動のクロスオーバーに活用していただけることをお願い申し上げます。

 

アライアンス概要