ダイナミック・アライアンス 環境エネルギー物質・デバイスグループ(G2)分科会開催
2019.01.09
12月19日(水)に、北九州市北九州国際会議場にて、2018年度の表記研究会を開催いたしました。本年度は初の試みとして、12月18日から20日に同会場で開催された日本MRS学会のシンポジウムの一つという形式をとり、また初めての公開の研究会となりました。シンポジウム名はアライアンスグループ名にしたがい、「環境・エネルギー物質、デバイス、プロセス」といたしました。発表件数は各附置研から3件づつの口頭発表が計15件、ポスター発表が49件、さらに幸いなことに5附置研以外からの発表23件が行われ、合計口頭発表21件、ポスター発表66件となりました。韓国、オーストラリアからの発表を含む英語発表が7件がありました。口頭発表の会場はミクニスタジアムというサッカー場の会議室で、普段は記者会見などに用いられる場所だとのことでした。
研究内容は基礎物理から触媒、半導体、電子機器、電池、医療、など広い分野にわたるものとなりました。新規性、発展性にすぐれた研究が各附置研から選りすぐられた中でしたが、特に以下の4件を紹介します。阪大産研小林悠輝氏は「シリコン成分剤による体内水素発生と酸化ストレス性疾病の防止」において、高純度シリコンを製剤化し、慢性腎不全やパーキンソン病の予防医薬として用いる研究について発表しました。東工大化生研神戸徹也氏による「典型金属集積デンドリマーによる超原子合成」では、単一原子と類似の電子状態をもつ金属クラスターを新概念によって合成した成果が発表されました。東北大多元研高橋正彦氏による「ネットワーク型共同研究拠点・アライアンスと横串活動」では、最新の理論、測定手法を多彩な共同研究に活かしていく、組織的な活動の現状と今後の可能性が紹介されました。北大電子研石橋晃氏は、「フォノン・フォトンキャリア直交型マルチストライプ太陽電池の導波路結合応用」と題し、新しい光エネルギーの高効率利用についての概念と研究成果を発表しました。これら発表内容について、参加者による活発な討論が行われ、朝8時半からの午前の部と、14:15から18時過ぎまでの、大変中身の濃いシンポジウムとなりました。
口頭発表の合間に開催されたポスターセッションにも、若手を含めて多くの研究者の参加がありました。坂本遼氏(九大先導研)による「DSC測定およびEPSR計算による濃厚NaClO4水系電解液の局所構造解析」が、広い電位窓をもつ未来型大容量電池の動作機構を精密に解析した結果を示し、多数の聴講者から質問を受けていました。また、若手からの優れた発表にはMRS学会から若手奨励賞が授与される予定です。
今回のアライアンスのG2分科会は、これまでの分科会が共同研究の種探しであった段階から進んで、その成果報告会的な意味と、さらに進んだ横串共同研究のきっかけとしての意味があったと思っております。開催にあたっては九州大学先導研の岡田教授が中心になって、MRS事務局との折衝、講師交渉、プログラム作成、シンポジウム財務関係を取りまとめた上、開催前日の18日には懇親会を開催していただきました。なお、今後の分科会のやり方についても議論を行いました。来年度の分科会は多元研のお世話で行うことを予定しています。
ポスター発表の様子(2枚)
・趣旨説明
https://www.mrs-j.org/meeting2018/jp/prg/index_s.php?id=B-4
・口頭発表プログラム
https://www.mrs-j.org/meeting2018/jp/prg/programList_oral.php?id=B-4
・ポスターセッションプログラム
https://www.mrs-j.org/meeting2018/jp/prg/programList_poster.php?id=B-4
・ミクニスタジアム
https://www.giravanz.jp/stadium/home_stadium.html
研究内容は基礎物理から触媒、半導体、電子機器、電池、医療、など広い分野にわたるものとなりました。新規性、発展性にすぐれた研究が各附置研から選りすぐられた中でしたが、特に以下の4件を紹介します。阪大産研小林悠輝氏は「シリコン成分剤による体内水素発生と酸化ストレス性疾病の防止」において、高純度シリコンを製剤化し、慢性腎不全やパーキンソン病の予防医薬として用いる研究について発表しました。東工大化生研神戸徹也氏による「典型金属集積デンドリマーによる超原子合成」では、単一原子と類似の電子状態をもつ金属クラスターを新概念によって合成した成果が発表されました。東北大多元研高橋正彦氏による「ネットワーク型共同研究拠点・アライアンスと横串活動」では、最新の理論、測定手法を多彩な共同研究に活かしていく、組織的な活動の現状と今後の可能性が紹介されました。北大電子研石橋晃氏は、「フォノン・フォトンキャリア直交型マルチストライプ太陽電池の導波路結合応用」と題し、新しい光エネルギーの高効率利用についての概念と研究成果を発表しました。これら発表内容について、参加者による活発な討論が行われ、朝8時半からの午前の部と、14:15から18時過ぎまでの、大変中身の濃いシンポジウムとなりました。
口頭発表の合間に開催されたポスターセッションにも、若手を含めて多くの研究者の参加がありました。坂本遼氏(九大先導研)による「DSC測定およびEPSR計算による濃厚NaClO4水系電解液の局所構造解析」が、広い電位窓をもつ未来型大容量電池の動作機構を精密に解析した結果を示し、多数の聴講者から質問を受けていました。また、若手からの優れた発表にはMRS学会から若手奨励賞が授与される予定です。
今回のアライアンスのG2分科会は、これまでの分科会が共同研究の種探しであった段階から進んで、その成果報告会的な意味と、さらに進んだ横串共同研究のきっかけとしての意味があったと思っております。開催にあたっては九州大学先導研の岡田教授が中心になって、MRS事務局との折衝、講師交渉、プログラム作成、シンポジウム財務関係を取りまとめた上、開催前日の18日には懇親会を開催していただきました。なお、今後の分科会のやり方についても議論を行いました。来年度の分科会は多元研のお世話で行うことを予定しています。
ポスター発表の様子(2枚)
・趣旨説明
https://www.mrs-j.org/meeting2018/jp/prg/index_s.php?id=B-4
・口頭発表プログラム
https://www.mrs-j.org/meeting2018/jp/prg/programList_oral.php?id=B-4
・ポスターセッションプログラム
https://www.mrs-j.org/meeting2018/jp/prg/programList_poster.php?id=B-4
・ミクニスタジアム
https://www.giravanz.jp/stadium/home_stadium.html