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第8回物質・デバイス領域共同研究拠点活動報告会及び29年度ダイナミック・アライアンス成果報告会を開催しました

第8回物質・デバイス領域共同研究拠点活動報告会及び29年度ダイナミック・アライアンス成果報告会を開催しました

2018.07.24
 2018年 6月28日(木)~29日(金)、北海道大学フロンティア応用科学研究棟(鈴木章ホール)において「物質・デバイス領域共同研究拠点」の第8回活動報告会及び平成29年度ダイナミック・アライアンス成果報告会が開催されました。

 28日は、北海道大学電子科学研究所の中垣所長から、共同利用・共同研究拠点活動の中でも先進的な取組みである本拠点のネットワーク連携の成果をご覧頂きたいとの開会挨拶で始まりました。その後、来賓挨拶として文部科学省研究振興局学術機関課の西井知紀課長から、ネットワーク型の特徴を活かした本拠点の活動が研究力の向上や人材育成に大きく寄与するものであり、さらなるネットワークの強化に期待を込めた御挨拶をいただきました。続いて、当番校挨拶として北海道大学の西井準治理事・副学長から、本拠点について北大を挙げて支持したいとの御挨拶をいただきました。

 各セッションに先立ち、拠点本部長である東北大学多元物質科学研究所の村松淳司所長から本報告会プログラムの趣旨及び海外研究機関との国際連携、他拠点との連携等の拠点活動について、アライアンス事業本部長である大阪大学産業科学研究所の菅沼克昭所長から拠点と密接に連携する同事業の研究力強化、イノベーション創出等アライアンス事業に
ついてそれぞれ各活動概要の報告が行われました。



 次に、まずは、研究力強化セッションとして、東北大学多元物質科学研究所の本間格教授より異分野融合の魅力について、大阪大学産業科学研究所の吉田陽一教授から横串研究への展開について、それぞれ講演が行われました。

 続いて、国際連携セッションとして、台湾国立交通大学のLi教授から「International collaboration and cooperation of CEFMS-NCTU, Taiwan and Network Joint Research Center for Materials and Devices, Japan」と題した台湾国立交通大学と本拠点との国際連携に関する特別講演が、また、北海道大学電子科学研究所のBiju教授による「The roles of nanomaterials in globalization of academic research」と題した講演が行われました。



 国際連携セッション後のポスターセッション(両日とも実施)では、COREラボ、展開共同研究A・B、基盤共同研究、次世代若手共同研究、ダイナミック・アライアンスG1、G2、G3グループ、及び本拠点を含む3つのネットワーク型共同研究拠点間での緩やかな連携を行っている「放射線災害・医科学研究拠点」を形成する広島大学放射線医科学研究所の研究者によるポスター発表(両日計101件)が行われ、参加研究者と非常に活発な議論が行われました。



 ポスターセッションの後、報告会が再開され、人材育成セッションとして、東京大学物性研究所の山添康介特任研究員から若手の交流と新分野へのチャレンジについて、東海大学理学部冨田恒之准教授から異分野融合のための研究人材育成について講演が行われました。

 初日は、外部有識者を含め約215名の参加者が集まるとともに、初日終了後の意見交換会には、約134名が参加する等多くの研究者による議論、情報交換が行われ充実した時間となりました。



 翌29日には、約185名の参加者により開催され、最初に人材育成セッションとして、長崎大学薬学部の山吉麻子教授から共同研究拠点制度による研究成果と人材育成について講演が行われました。

 次に、産学イノベーションセッションとして、(株)ビズジーンの開發邦宏氏及び東京工業大学化学生命科学研究所の西山伸宏教授から産学連携による社会貢献の事例についてそれぞれ講演が行われました。

 ポスターセッションの後、「生体医歯工学共同研究拠点」を形成する東京医科歯科大学生体材料工学研究所の宮原裕二所長(同拠点本部長)から「ゆるやかな連携による物質・デバイスの医歯工融合領域への応用」と題した同拠点の活動概要と本拠点との連携に関する特別講演が行われました。

 最後に、外部有識者講評として、三菱ケミカル株式会社横浜研究所の瀬戸山亨執行役員から共同利用・共同研究拠点活動による研究成果を、実社会でより役立つものにするよう検討することが、今後重要であるとの意見をいただきました。

 閉会挨拶では、拠点専門委員会委員長である東北大学多元物質科学研究所の垣花眞人教授が、本拠点の組織運営の工夫と組織の詳細、拠点活動の円滑な運営について説明するとともに、本成果報告会関係者各位への謝辞を述べられ、盛況のうちに2日間の日程を終了しました。なお、両日とも報告会の様子はウェブ中継で配信し、約100件のアクセスがありました。本報告会での活発な議論及び今夏に公表される中間評価の結果を踏まえ、今後の拠点活動のさらなる発展へとつなげていくことが強く期待されます。


 

 

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